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It's time to learn - 慶應通信学習記

花組版「真夏の夜の夢」考・其の弐

ちなみに花組芝居のタイトルの中では「真夏...」でなく、「夏の…」となっておりますが、ここは坪内先生に敬意を称して先生の訳された通り、「真夏の…」といたします。

この「真夏の夜」は夏至祭前夜のことで、イギリスにはその夜に魔女や精霊たちが現れるという言い伝えがあるそうです。(花組芝居「夢邪想」パンフレットより)
日本のお盆にどことなく似ていますね。
芝居の最初に森の妖精たちの踊りは日本三大盆踊りのひとつである秋田県の西馬音内盆踊りを参考にされています。
顔を布で隠して踊るその姿は犬神家の佐清の姿ともリンクしているように感じました。
ただ、日本のお盆と異なるのは、その夜、人々が思い切り解放されて弾けてしまうことなんです。

昭和18年学徒出陣前の医学生が森に迷い込み、一夜の夢を見るお話はとても暴力的でエロティックでありました。
シェイクスピアの「真夏の夜の夢」からも同じ匂いがすることでしょう。
ぜひ、機会があれば、こちらの舞台も観てみたいと思います。





by eminba67mt | 2014-12-25 14:33 | ちょっと面白い話