えみんばと申します


by eminba67mt
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誤訳の妙味

先日、Kぼすちゃんがブログで誤訳についてのお話をされていたので、
以前読んだある本のことをふと思い出しました。
ロシア語通訳で翻訳家であった亡き米原万里さんが書かれた『ガセネッタ&シモネッタ』
(文藝春秋・2003年)です。
この本の中で米原さんが英文学者の柳瀬尚紀先生との対談の際、
聖書の誤訳について触れていました。
イエスの母であるマリアは処女でイエスを身ごもったと言われていますが、
当然そのようなことはありえないわけで…(汗)
つまり…結婚前にできちゃったんですね、イエス様が。
しかし、ヘブライ語からラテン語に翻訳するときに
そういう「できちゃった概念」が当時全くなかったため、
処女受胎みたいなことになったのです。
それが一層マリアを神格化させてしまったのかもしれませんねぇ。

聖書でも誤訳があったし、シェイクスピアでももしかしたらあったかもしれないけど、
世界の大多数の人たちは原書ではなく、翻訳されたものを読んで名作だと思っているのだから、翻訳家ってすごい!ということを確か米原さんがおっしゃってました。
本当にそう思います。

いつか、英米の名作を原書で読める日が来るかなあ。
私の場合、日本語読むのでさえ相当時間がかかるので、気が遠くなるお話です。



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Commented by かぼす at 2015-11-27 20:07 x
なるほど!
美化したわけじゃなくて、
対になる言葉が無くて、マリアは神話になってしまったんですね…!

こういうことはわりとあるのかもしれないですねぇ
何もかもが政治的な意図があるわけでなく、
全く予想外の流れで神話が作られていくことが。
裏を調べるとなんでもないこともあるんだなって思いました。

でもこの手の雑学って調べるとはまりますね^^
Commented by eminba67mt at 2015-11-28 07:16
かぼすさま
確かに、はまります(^^)
特に米原万里さんの本は言語にまつわるお話が
面白いので、おススメです。
こういう勉強の方が絶対楽しいよね 笑
by eminba67mt | 2015-11-27 17:18 | えみんば考 | Comments(2)